【奈良市】上も下も横も見れない酷い寝違え

　ＭＨさん92歳男性。朝起きてから首が回らない。典型的な寝違え。動きのテスト：前後、左右の側屈、左右の回旋すべての方向で痛みを発します。早速何が原因か筋膜損傷の4つの分類に当てはめます。

前後屈：両方の首の筋膜が縺れています。左右の側屈も同じです。左右の回旋は肩の筋肉の一部が突出しています。

それでは、縺れをほどいていきます。1,2回で前後屈、側屈が少し楽になりました。それでも痛みはまだ強そうです。次に突出した筋膜を元に戻します。今まであれほど痛かった回旋がかなり改善され左を向くのはほぼ大丈夫になりました。ここでもう一度筋膜損傷の分類です。

先程まで見られなかった左の頸椎に塊が見つかりました。それをやさしく元に戻すとさらに前後屈、左右の側屈の可動域が広がりました。もう一度縺れをほどくと８０％の痛みが消えました。翌日にもう一度施術が必要なことを告げ修了。

　翌日、「昨日帰ってからも首は大変楽でした」とおっしゃっていただき私も一安心。もう一度筋膜の分類から始め残っている損傷をすべて取り除くと痛みは0になりました。付き添いの娘さんもほっとしたとおっしゃっていました。

今回も筋膜損傷が原因でした。いろいろなタイプの損傷があり、一見複雑そうに見えますが1つ1つ丁寧に取り除けば痛みや可動域の改善は目を見張るものがあります。肩こりも同じような損傷が原因となっていることが多く損傷を取り除くとほとんどの方が「すっきりした」とおっしゃいます。ぜひ首や肩にトラブルをお持ちの方は筋膜の治療をぜひ体験してください。

ＭＨさん本日はありがとうございました。